遠隔コーチング(virtual coaching)の効果を最大限に高めるための5つのヒント

フレックスタイム運用や在宅勤務制を導入する企業も増えてきている現代。1対1の対面ではなく、コーチングを電話やWeb会議システムなどのツールを使って実施するケースも増えている。

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エグゼクティブコーチであり、Stanford Graduate School of BusinessのインストラクターでもあるEd Batista氏が、自身の経験に基づいてまとめた「遠隔コーチング」の効果を上げるための5つのヒントとは??

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以下、Harbard Business Reviewより(要約)

1 コーチングに使う手段は相手に選んでもらう

自分の好みや会社でみんなが使っている手段があるかもしれないが、実際の環境に合わせて一番適していると感じられる手段(電話、ビデオ通話など)を選ぶことが重要(毎回方法が異なってもかまわない)。コーチングを補完するツールとして、資料やリンクを送付するためにE-mailを用いるのも有効。

2 遠隔コーチングでも場所選びは重要

対面でのコーチングでも、プライバシーを考慮した、集中しやすい場所を選ぶ。電話やビデオ通話を実施する場合には、interpersonal cues(対話ヒント)を見つけることがぐっと難しくなるので、両者が邪魔の入らない快適な空間にいることが、対面の場合以上に重要。

3 とにかく集中する

マルチタスクが普及した現在、遠隔コーチングの場合には特に、相手にだけ集中することが難しい。少し集中が切れてしまった瞬間に、顔の表情、声のトーンの微妙な変化、いつもと違う言い回しなど、何か言外の意味を含むものを見過ごしてしまう可能性がある。集中が途切れていることを、相手が察知して、本当に重要な問題を話す気がなくなってしまうという最悪のケースも考えられる。

4 最適な機器を準備する

PC関連機器に投資することで、遠隔コーチングの質は劇的に向上させられる。本物さながらの存在感を与えることができる高性能のウェブカメラ、モニター、マイクや、発話障害があるクライアントの話も聞き取ることができた、ゲーム好きがよく使う没入型のヘッドセットなど、少しの投資でも大きな効果を得られることがある。

5 時間管理する

話をしながら時間管理するのも、コーチの仕事のうち。できるだけ話に集中できるようにタイマーをセットするなどして、時間はきちんと管理することが必要。コーチングセッションでは、話の幅が広がり時間がかかることも多い。感情が高まることもある。終了後に数分でも時間をとれるように、余裕を持った時間管理をする。

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電話やビデオ通話では、相手が目の前にいないため、いろいろな言外のコミュニケーションを見過ごしやすい。通常のコーチングセッション以上に「集中すること」を意識することが重要。そのためにも、環境・機器を整える準備をしよう。

 

 

Ed Batista

MARCH 18, 2015